近くて遠い、都市農業における畑と消費者の距離。

都市圏での農作物の購入

「都市農業」という言葉の明確な定義は無いようですが、「大都市の周辺で行われている農業」という表現が一般的です。一番のメリットは生産と住居エリアが密接している特性を活かした農作物の供給。安心・安全で新鮮な農作物が手に入る、生産者の顔がわかる。しかし、畑と住居が近くにあるというだけでは都市農業のメリットを十分に発揮できるとは言えない状況もあります。横浜も都市農業のカテゴリに属する都市です。横浜で地元産の農作物を購入するための方法は以下が一般的です。

  • 農家さんが運営する直売所で購入する
  • JAが運営する直売所で購入する
  • 各地で開催されている「マルシェ」で購入する
  • 地元産の野菜を取り扱っている八百屋さんで購入する
  • スーパーの「地元野菜コーナー」で購入する

購入ポイントは多いように思えます。これらを利用するためには直売所が近くにある・営業時間内に買い物に行く必要があります。直売所の場所と営業時間。この条件によって直売所を有効活用できる人はそう多くはないように思います。利便性と時間帯から結果的にスーパーを利用する人が多いのではないでしょうか。

立地的な距離を縮めるサービスの出現

Amazonをはじめとするネットサービスは荷物を届けるまでの時間をさらに短縮しています。対象となる商品も生鮮食品が含まれていくでしょう。イオンも今年の春から直営農場で採れた野菜を店舗に直送します。朝に収穫した野菜が1~3時間後には店頭に並ぶことになります。つまり、新鮮な農産物を手に入れるための方法が増えることになります。立地的に畑と住居の距離が近いこと=新鮮な農産物を手にする手段、ではなくなりつつあります。

いろいろな地域から新鮮な農産物を購入できるようになれば、消費者の利便性はますます高まることになります。しかし、それと同時に近くにいる農家さんと消費者の距離はますます遠くなっていくかもしれません。

地域に密着した運送網との連携

畑と周辺に住む人の距離を縮めるために一番必要なことは、農産物の集荷と配送です。農家さんから野菜を集荷する。集荷した野菜を消費者に届ける。この手段が確立されない限り、都市農業の市場のメリットが十分に活かされているとは言えません。

ある地域では新聞配達や路線バスなど既存の運送網を活用事例があります。既存の手段をさらに有効に利用する良いアイディアです。例えば、幼稚園バスの活用も可能性がありそうです。朝、園児を迎えに行った帰りに農家さんに立ち寄り野菜を集荷。園児を送り届けるときに野菜も配送する。このように地域に密着した運送網とのコラボレーションに突破口はあるかもしれません。

  • 集荷、配送の起点となる基地局の設置
  • 基地局周辺の農家さんとの契約(契約数、農産物種類、量)

 

農作物の量、注文方法、野菜の置き場所・管理方法など課題は残りますが、実現の可能性を探っていきます。

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